1958年製造の新品オメガシーマスターです。
時計とアクセサリーの販売員をしていた際に、集めていた時計のうちの1本です。
今回の出品にあたり、2025年10月にオーバーホールに出しました。
自動巻きが多く出始めた50年代後期に薄型手巻きとして登場した変則的なモデルです。
当時主流だった34mmより更に1mm
小さい33mmというサイズを採用しています。
初期型Seamster特有の存在感はそのままに
凝縮感が増しており自動巻きモデルのような
印象を受ける不思議なデザインです。
サンレイ文字盤は経年変化でほんのりエイジングされており、落ち着きのあるシャンパンカラーに仕上がっております。
文字盤上の装飾部(立体インデックスパーツ)は
弾丸に似ていることから”バレット”または砲弾型と呼ばれるタイプと、鋭く尖った”くさび型”と呼ばれるタイプのコンビネーションデザインです。
この年代に見られる変則的な仕様で、
砲弾型の華やかな輝きと楔型の鋭い光が
交差する魅力的な表情となっています。
立体装飾の強弱のつけ方が秀逸で、不思議な浮遊感のある世界観が感じられます。
また、裏蓋にはSeamasterの象徴である海馬が描かれており、こちらはごく一部の年代でしか見れない”ビッグシーホース”仕様です。(通常の倍以上のサイズで描かれた海馬)
ムーブメントはオメガの手巻きムーブメントでは
個体数の少ないスワンネック型緩急針搭載のCal.520。
基本的な構造はCal.470やCal.500を
ベースとしています。
薄型/小型であるのも大きな特徴で、
ベースがヒットモデルであることから
構造は頑丈で直しやすく隠れた名作です。
先月(2025年10月)にお世話になっていた時計屋にオーバーホールに出した際に、劣化していたリューズの巻真交換と簡単な外装の研磨を依頼しております。
日差は+7.7秒と抜群の安定感です。
ベルトはモレラート製の型押し牛革ベルトです。
マットブラックのベルトはシャンパンカラーの文字盤によく似合います。
新品のものをお付けしますのでご安心くださいませ。